EPUBとPDF、どちらを選ぶべきか
電子書籍を作成するとき、多くの方が最初に悩むのが「EPUBとPDF、どちらにすべきか」という問いです。どちらもデジタル文書の標準フォーマットですが、用途と読書体験は大きく異なります。
EPUBとは
EPUBは「Electronic PUBlication」の略で、国際デジタル出版フォーラム(IDPF)が策定した電子書籍の標準フォーマットです。現在はEPUB 3が主流で、以下の特徴があります。
- リフロー表示:端末の画面サイズに合わせて文字が自動折り返し
- 文字サイズの変更:読者が自由にフォントサイズを調整可能
- アクセシビリティ対応:スクリーンリーダーとの相性が良好
EPUBの主な対応デバイス・アプリ
| プラットフォーム |
対応アプリ |
| iOS / macOS |
Apple Books |
| Android |
Google Playブック |
| Kindle |
KFX変換後に対応 |
| Windows |
Calibre、Thorium Reader |
| ブラウザ |
EPUBMaker内蔵プレビュー |
PDFとは
PDFは「Portable Document Format」の略で、Adobeが開発した文書フォーマットです。レイアウトが固定されるため、印刷物に近い見た目を保てます。
- 固定レイアウト:デザインが崩れない
- 印刷前提のドキュメントに最適:パンフレット、技術仕様書、フォームなど
- スマートフォンでは読みにくい:横スクロールが必要になることがある
用途別の比較
小説・エッセイ・実用書
→ EPUBが圧倒的に適しています。
リフロー表示により、スマートフォンでもタブレットでも読みやすい体験を提供できます。Amazon KindleやApple Booksへの配信もEPUBベースです。
写真集・図解の多いデザイン本
→ PDFが適しています。
固定レイアウトが維持されるため、視覚的デザインが崩れません。ただし、固定レイアウトEPUBという選択肢もあります。
技術文書・マニュアル
→ 用途次第で両方検討を。
配布・印刷が目的ならPDF。デバイスを問わず読まれるならEPUBが有利です。
EPUBMakerでの変換
EPUBMakerを使えば、DOCXやTXTファイルをEPUBに変換する際に以下を設定できます。
・メタデータ(タイトル・著者名・言語)
・表紙画像のアップロード
・目次の自動生成(Heading 1〜3から)
・CSSスタイルのプリセット選択
アカウント不要で、ブラウザから今すぐ試せます。
まとめ
| 比較項目 |
EPUB |
PDF |
| スマホ・タブレット対応 |
◎ |
△ |
| 文字サイズ変更 |
◎ |
× |
| デザイン固定 |
△ |
◎ |
| 電子書籍ストア配信 |
◎ |
△ |
| 印刷品質 |
△ |
◎ |
原稿を読んでもらうことが目的なら、EPUBを選んで間違いありません。デザインやレイアウトを厳密に保ちたい場合はPDFが向いています。